■Appleカードのマスターカードとは?
アメリカで2019年の夏から発行の開始するAppleカードの国際ブランドはマスターカードのみです。
6大国際ブランド | |||||||||||||
Visa | マスターカード | JCB | |||||||||||
× | ◯ | × | |||||||||||
アメックス | ダイナース | 銀聯 | |||||||||||
× | × | × |
Appleカードは2種類あります。
1つ目はiPhone内で発行されるバーチャルカード。
2つ目は実際にカードがあなたの元に郵送で送られてくるリアルカード…なんとチタン製のカードです。
あれAppleカードのチタンカードにはマスターカードのロゴがないよ(・◇・)?
マスターカードのロゴはAppleカードのチタンカードの…裏側にあります。まさにマスターカードは裏方(うらかた)扱いなわけです(^。^;)
Appleカードの裏面の左上にある「Goldman Sachs」って何(・◇・)?
Appleカードのチタンカードの発行はゴールドマンサックスという…アメリカを代表する金融資産運用会社がおこないます。ゴールドマンサックスさえ裏方(うらかた)扱いなわけです、アップルすごっ!(^。^;)
ただしゴールドマンサックスは今まで一般消費者向けのクレジットカードの発行業務をやったこと…1回もありません。今回のAppleカードが初挑戦です。
それとAppleカードのチタンカードの表面にマスターカードのロゴがないことは海外で利用することを考えた場合、諸刃(もろは)の剣になる可能性があります。
例えば市場調査会社カンターのスマホ販売の世界シェアの最新2018年12月版を見てみると…。
国 | アンドロイド | ios |
アメリカ | 56% | 43% |
日本 | 52% | 46% |
イギリス | 58% | 40% |
日本もアメリカもイギリスも10人に4人がAppleのiPhoneを買ってるんだし全然問題ないんじゃない(・◇・)?
いえ…この3国は世界的に見ればiPhoneのシェアが異常に高い国でして…例えば他のヨーロッパ各国を見てみると。
国 | アンドロイド | ios |
フランス | 75% | 24% |
ドイツ | 76% | 23% |
イタリア | 81% | 16% |
フランスもドイツもイタリアも10人に1~2人がAppleのiPhoneを買ってるんだし問題ないんじゃない(・◇・)?
新興国を見てみると…。
国 | アンドロイド | ios |
中国 | 80% | 19% |
ブラジル | 94% | 4% |
メキシコ | 94% | 5% |
確かに100人に数人しかAppleのiPhoneを買っていない国ではAppleカードが四角い鉄くずにしか見えないかも(・◇・)?
そうなんです。世界的に見ればAppleのiPhoneは世界シェアをどんどん失っています。
特に新興国。例えば日本人にも人気の東南アジアの国々ではAppleカードがクレジットカード扱いされないかもしれない(^。^;)
海外で…いちいちAppleカードのチタンカードを裏返して英語で「マスターカードだから使える!」と説明しなければならないとしたら面倒くさいわけです。
ですからAppleカードのチタンカードの表面にマスターカードのロゴがないことは海外で利用することを考えた場合、諸刃(もろは)の剣になる可能性があるんです。
■Appleカードをマスターカードで作るメリット
Appleカード(マスターカード)を申し込みする最大のメリットは、国内・国外問わず!Appleカード(マスターカード)で支払いができるという点。
しかも!海外でのショッピング手数料がVisaよりもマスターカードのほうが安いことが多いんです!
マスターカードは、Visaに次ぐ世界シェアNo.2の国際ブランド。だから海外旅行に行ってもクレジットカードが使えるお店であれば、ほぼAppleカード(マスターカード)で支払いできることが多いです。
クレジットカードなんだから海外でも使えて当たり前なんじゃないの(・◇・)?
と思うかもしれませんが、違います。実は、選ぶ国際ブランドによって加盟店数…つまりその国際ブランドのクレジットカードを使えるお店の数に天と地の差があります。
例えば日本発の国際ブランドであるJCBは日本国内では、もちろんクレジットカードとして普通に不自由なく使えます。ただし海外、日本人のよく行く観光地以外では、JCBは…そもそもクレジットカード扱いしてもらえなかったりします。
原因はJCBが、国際ブランドの世界シェアで言えば5位…パーセントにすれば、たった1.2%のシェアにすぎないから。
その点、世界シェアNo.2のAppleカード(マスターカード)を選択すれば、マスターカードが地球の隅々まで張り巡らせた加盟店ネットワークをフル活用できるから海外旅行にも安心して持っていけます。
さらにAppleカード(マスターカード)の隠れた長所は、海外でショッピングした際の換算レートがVisaより安いことが多いんです!
換算レートは、カード会社の決める海外ショッピングの海外事務手数料と、国際ブランドが決める基準レートの掛け算で決まります。式は以下の通りです。
換算レート=(1+カード会社の海外事務手数料)×国際ブランドの基準レート
ただ日本ではAppleカードを発行するクレジットカード株式会社が決まっていませんので海外事務手数料でマスターカードとVisaを比較は残念ながらできません。
次に国際ブランドごとに決まる基準レートを見てみましょう。
基準レートは毎日変動しますし通貨によっても違うんです。ですので代表例として基軸通貨であるアメリカのドルと円、世界通貨のユーロと円、2019年1月1日時点で比較してみます。
マスターカード | Visa | |||||||||||
ドル$ | 110円45銭 | 110円47銭 | ||||||||||
ユーロE | 126円41銭 | 126円43銭 |
マスターカードとVisaで差が出ました。ご覧のようにドルもユーロもマスターカードの基準レートのほうが安いんです!
でも基準レートは確かにVisaよりマスターカードのほうが安いけど…たった数銭しか違わないよ(・◇・)?
そうです。でも、海外旅行に行った時を思い出してみて下さい。海外旅行って移動するにしろ、食事するにしろ、買い物するにしろ何かにつけてお金が出ていきますよね。
そして日本に帰ってきてクレジットカード会社からの明細を見たら、思っていた以上に高額になった経験…今までありませんでしたか?
この基準レートのたった数銭の違いが…長い目で見ると大きな差になります。
つまり海外でのショッピングで一番お得に買い物できるのは多くの場合Visa…ではなく、実はAppleカード(マスターカード)なんです!
ちなみに日本国でアップルカードを使う場合は正直、マスターカード、Visa、JCBどの国際ブランドを選んでもほぼ変わらないです。たまに100件に1~2件くらい「当店はJCBは使えません」と断られるくらいです。
■Appleカードをマスターカードで作るデメリット
Appleカード(マスターカード)の唯一のデメリットはオリンピック会場では使えないことです。
これはライバルで世界シェアNo.1のVisaがオリンピックのスポンサー契約をしているため。だからオリンピック会場では使えるのはVisaだけなんです。※3
まとめます。Appleカードはマスターカードのみですので、ひとまずマスターカードでAppleカードを作っておけば大丈夫です。
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